マラソン大会がなくなる理由【補助金の活用】
私の住まう地域は広島県ですが、コロナ禍という未曾有の災害に対して中止・延期という判断が多くなされました。
しかし、コロナ禍ということが原因になり開催ができなかったのですが、
私もコロナ禍で開催した経験がある人間として余計な経費がかかったのはたしかに事実ですし、数ある行政行事があり、マラソンという行事自体に支払う「補助金」があるとしたら全体のパイのほんのわずかだと思います。
公益目的として「地域住民の健康増進」が主となっており、そのため過去から開催した大会は非常に参加費が安い。市民のために補助金で賄われてきた経緯があるから当然なのですが、この安く開催できるロジックがコロナ禍で崩れたのです。
昨今SDGsが叫ばれて持続可能な形をめざして大会運営も意識されることが増えました。
補助金で賄われていた大会も市政によってはこの財源が認められなくなってきました。
それを判断されたのもコロナ禍であったのはたしかだと思います。仮に100万円の補助がその大会運営に使われていたとしたら、その経済的な効果や価値を判断されるものになったのでしょう。
なんとなく市民にたいしていいことだからOK
という形から、数あるスポーツ産業の可能性を考えたり、そもそもプレイヤーとしてマラソンを選択するというのは1/10程度の方を対象にした議論であることから、公益性が保てているのか?そもそももっと別のことに価値があるんじゃないか?100万あればもっと価値のあることをこの地域にもたらしますよ!っという団体があってもおかしくない。
だから、この100万円の使い道と価値をしっかり示していく必要性があり、公益性を高めるためにはより強い目的と背景が必要になる。例えば、県外市外からの参加者を誘致する興行として市独自の特徴をもって関係人口の改善を目指すためには、こうした予算が必要なんです!っとか・・・
だから「マラソン大会をすること」が目的になってはいけなくて、地域の賑わいの創出や健康増進意識の改善・観光誘致による市内産業の活性化・飲食店などの利用など達成するための手段ではなくてはならないわけです。
でもそうして関係者を増やすことにしんどさもあり、めんどうくささもあってやめてしまう実行委員会も多くいると思います。
実際自分のマラソン大会は民間運営で公益性はある意味求められていませんが、お借りするエリアは公益性の高い場所ばかり。ただ、自分のやりたいことをしたいからお願いしますだとまかり通らないことあるかもしれない。なので上記の公益性の意識や地域産業進行など行政や地域の民間事業者との連携が必要になるような企画はしんどいですがやっています。
もちろん参加者ファーストなのもあるし、地域でマラソンに関係のない方が見に来て、潜在的に運動したいがんばりたいと考える方をランナーへと昇華するための起爆剤になればと考えてそうしているのもあります。
そしてそうした事例やあり方を体現した結果を、同様に悩んでいる行政の大会企画を支援するきっかけになればと思っています。
しかしまあ、本当にこうした活動をすることは大変です笑
なんたってそこをがんばっても自分の利益になることってないんですよ。なんなら人件費や用意するのにコストがかかるだけで予算を減らすことにもつながる可能性があるので。正直、いつも悩んでいます。ゲストを用意するのも正直効果測定としてどれほどの価値があるのだろうかと。参加者が増えた要因にどれだけ結びついたのだろうかと。
参加費という賛同を得て付託を受けて準備していると考えると、エゴで予算を使ってはだめだなと改めて思うことはあり、検証して数字で残して、その結果を他の機会に反映し、この業界を支えていくための力になれないとだめだなっと思います。
色々まだ書けることもあるのですが一旦、今日はここまで