第一回 福山ハロウィンマラソンを開催して

まずは感謝申し上げます

本大会へのご参加頂けた皆様には本当に深く感謝申し上げます。心より御礼申し上げます。
多くのランナーに支えられて開催できたことは本当に嬉しく思う結果ですし、なによりも大会を支えてくださった皆様には言葉がないです。その場で精一杯お礼を申し伝えたつもりですがそれで足りるものではないと思うので気がかりではありますが、来年以降もこんな私の思いをぜひ汲んでご協力くださると大変嬉しく思います。

他、スポンサーしてくださった企業の皆様や個人スポンサーとしてご理解くださった皆様にも本当に強く感激しております。コロナ禍かつ緊急事態宣言下の集客で苦しい中、スタートを支えてくださったこと本当に嬉しかったです。

今年は4月11日に続いて2回目の企画ということで、無事に開催できたことをまず嬉しく思うのと同時に、やはり協力関係者やボランティアの皆様がいないと成立しないということを痛感する結果でした。
実は大会として覚悟はしていたけど正直赤字の運営となりそうで、集客的な課題も含めてこの大会には多くの問題を抱えています。

準備段階の苦労したこと

正直、今回一番辛かったのはスタート直後の「緊急事態宣言」にありました。

何度か延期を覚悟しました。開催することを決めた段階で規模に関わらず必ずかかる経費があるためそれだけで大きなリスクを抱えるのですが、今回は募集開始がそもそも想定よりも行政の都合で遅れたことも重なり以前よりもしっかりと準備したのに集客期間が1ヶ月ほどとなってしまったのは正直痛かったし、そうこうしてたら「緊急事態宣言」となってしまいました。

開始からすぐに100人は超えたでいけるかな?と思いましたが、200人手前で動きが全くなくなってしました。

損益分岐点

参加者からすればあんまり聞きたいことでなないと思うのだけど、今回も駐車場代を300円とることに一部から疑問の声をいただきました。しかし、交通整理するプロの人材に依頼をしたのですが当然駐車代金を回収した程度賄えるものではないです。本来なら取りたくもない入場料は決して儲けたくて設定したんではなく、区画に無意味に人を入れることができないからであり(県からの指導で来場者が特定できないとダメという条件がある)コロナとか関係ないならもちろんそんな設定はしないし、むしろ露店を充実させてもっと多くの方に来てもらうところです。

しかし、今回はコロナ禍であることには変わりはなく、主催に向けて必要な条件を満たすために区画をわざわざ区切らないといけないというのがあったんです。同伴や入場という形でお越しになった方にはご迷惑をおかけしました。

一辺倒僕が欲しくて些細な入場料をとったわけではないと説明したところで、今回の損益分岐点は700名程度に設定があったのですが、今回は520名。間違いなく赤いんです。

たなーさんはそればかり言うと言われそうですが、スポーツ大会を持続可能なものにするためには大事な考え方です。

マラソン大会の持続可能な形にするために大きな問題その1は「人件費」になります。特にみんなが出たい都市型のマラソン大会の警備費は馬鹿にならないです。皆さんが考えているよりもこの部分は大きな経費を抱えていることをご理解下さい。

人件費という大問題

昔、北海道で日本国内でもアイアンマンが実施されたことを知っていますか?ロイヤリティーだけでも馬鹿になりませんが、何よりも人の動員数や規模が大きくなりがちなのでいろんな経費が必要です。中でもこの大会が持続できなかった大きな理由に「人問題」がありました。

確か洞爺湖開催だったと記憶していますが、そんな奥地にボランティアで手伝ってくれる現地民がいるはずもなく、人が足りないと言う問題が出たそうです。詳しいことは言えませんが、ボランティア確保のためにお金を使ったことで起きた問題で継続できなかったという話や、赤字が多すぎて主催関係者でフォローしたなど、高い想いと願いがあったこれだけ大きな企画を実現したにも関わらず継続できなかったというのは「人とお金」なのです。

本大会では終日ボランティアしてくださった方には1000円ばかりのクオカードをお渡ししました。

しかし、1日だれかにお願いするにはあまりにも少ない返礼であり、主催としては申し訳なく思うのですが、ここでこの1日が価値あるものだったと感じてもらうには個人的に2回主催して思うのは下記のことです。

①主催者が礼を尽くす

めっちゃ当たり前のことを言ったようですが、実際にその1週間前にボランティアでトライアスロンのフォローをしました。やっている側としては積極的に応援しているし、返礼なんていらないのですが、でも一番大事なのは最後に主催である人がきちんと一人一人にありがとうと声をかけることだろうと。

ちょっと辛かったことやちょっと面倒だったり不満に思う気持ちはここで解消されることが多いとボランティアする側に立って動くと感じました。それだけでは済まない場合もあるかもしれませんが。

②約束したものはちゃんと渡す

前回大会もそうだったんですが先に帰っちゃったり用意ができてなかったりで渡せなかったんです(もちろん後日渡した)
その時は良くてもまたお願いするタイミングで双方に蟠りがあるんですね。主催は前回渡してなかったしな・・・となるし、フォローしてくれた方は、あの時約束守ってくれなかったしなっとなるんです。

前回はお礼が不十分だったり、約束が果たせてないなどでみんながその後どう感じたとかどう思ったという部分が見えなくて本当に悩んだし苦労しました。今回はその点を反省してしっかり全員に声をかけてご挨拶させてもらったし用意もしたつもりです。

③役割を明確にする

これはまだ今回も課題になっている部分ですが、どうも分担した箇所にそれぞれが行けてない状況があったみたいです。

まだこの規模だから大きな問題にはなりませんが、どこで何をするが大会開催時に100%わかっている状態になることはないと思うんで、それぞれにリーダーを立てて、そこから指示系統がいくように調整しないと行けないんですが、そのへんのオペレーションがまだまだ不十分で今回も少し迷惑かけたのかなと危惧しています。

今回も主にランナーの方に積極的にお手伝い頂いたので理解ある方に囲まれて実施した関係で問題はありませんでしたが、一般ボランティアさんにお願いするとレース参加しないし、やりがいなどを求めてこられていることを考えたら現地まで来て何をしたらいいのかわからないと言うのは大きな問題になるので、次回はその対策ももっと正確にしたいと思っています。

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ただ、結局は思いや願いで解決しようとしていることには変わりはなく、そこには専業となるいわゆるプロもいるんです。カメラとかインストラクターとかプロ警備とかプロコーディネーターとか。ボランティアで専業ではない方だけで成立するほど大会運営は簡単ではないです。そうなると当然それに対する依頼料もあるし、仕事として認識して来てくださる方もいるので差が出るのは仕方がないんです。伴う責任も当然違います。

でも同じくらいボランティアの方もその現場にいてくださらないと成立しないわけだし、なんなら集まらなかった時は中止に追い込まれる可能性があります。そうなったらもうお金で解決する必要も当然あります。そうなると払っている人・払わなかった人で差が出ると問題なので一律にする必要が出てきます。

私の大会規模で70名〜80名くらい手伝ってくださる方が必要ですが、都市型になれば1000人規模です。

仮に全員に4000円払っていたらそれだけで400万円必要になり、7000人規模のレースを支えるのに一人あたり570円ほどの追加経費が必要になります。1日満足に動いてもらうならその倍はかかる計算ですね。

逆にそれくらいの経費がかかる事業であることを認識してランナー側でその費用負担を行い、参加費をあげることで持続可能な形をめざすことも大事なのしれません。

 

多様性を意識し、ランナー向けにしない

よく言われることが年に1度でも走る競技人口は1000万人いると言われますね。僕らランナーからすれば年1走る人がランナーなのかと言われたら疑問ですが、総人口の1/10しか関心がない競技であることは変わらないです。持続可能な競技性を追求するならそれ以外の方が参加したくなるような企画を計画する方が大事なことであると僕は思っています。

東京マラソンが開幕してからランニングブームというものが起き、公道で堂々と走れる魅力や人や文化を知る機会になるということで走り始めた方もいると思うんです。でも、それはコースの魅力が走ってみたいと思うような決定的な動機を作っているからです。ホノルルマラソンが良い礼ですが、あれがハワイだから参加者がいるんです。実際に走っているコースはポツポツとある住宅街や海が見える絶景だったりと別にマラソン大会じゃなくても体感はできますからねw

じゃあなんでホノルル・ハワイなのか?

それはもう雰囲気や前後のお祭り感や高揚感など様々な要素があります。他の大会では体感できない交流と雰囲気、終わった後の大きなメダルなども。言葉では言い表せないがハワイだから走ったというのが理由にあります。
我々のようなコアランナーからすれば普段の練習もなしにこの日だけ走るなんていうのが成立するんです。まあ、当然練習不足でその後の観光はままならないのはいうまでもないんですけどね。

しかし、こうした「じゃあでようかな?」そう思える大会作りをしないと潜在的なランナーを増やすことはできないと思う。当然時間やお金があってもわざわざハワイまで行って走りたいという人もそう多くはいない。じゃあ、手軽に地元で参加するきっかけを如何にして作るか?が大事なポイントとなります。

  • 都市型で普段走れない非日常を提供する
  • 食べたり飲んだりができるお祭りのような企画
  • 出会いや交流が盛んで歩くだけでも楽しい
  • 文化的で走ることは2次的で音楽ライブや飲食店などパーティー要素の方が強い

ほか、要素はあると思うのですが、ランナーとして参加すべき大会は近隣にも過去にもすでにある。それに出ればいいし、民間で企画する大会なんだから収益性・集客性・ファン要素を盛り込んで潜在的なランナーへのアプローチを重視し、町おこしやひとづくりに特化した企画が出来ればいいと思う。少しオンシーズンを外し、オンシーズンに向けた足掛かりになるような企画にしていけば自然と需要は伸びてくると思います。

また、長期的な広告力を見込んで他の企画とコラボして取り組んでいくことは重要な要素です。私たちができるPRは自分たちの知る範囲だけですが、多様な文化を盛り込むことで僕にはない枝葉から情報が伝達される。今回はいくつかのそうした計画を盛り込んで実施したが、懐疑的なスタートになって拡散力は期待した効果を発揮できなかった。
けど、今回やりきったことで参戦した方々は仕事にもなり楽しさも理解してもらえた。次回関わってくださる時にはまた違った角度から情報が発信されていくと思います。

課題は行政との協力

ここまで私が、この企画を将来的なビジョンと共に取り組んでいることはわかって頂けたと思います。初めてだからこそ大きなリスクがあり、その一歩をまず踏めたことは本当によかったと痛感しています。

しかし、どこまで行っても公共の場を借りて運営することには変わりはなく、取り組む過程で行政や地方企業からの理解、地域住民への認知など必要不可欠です。幸い、前向きに実施に向けて取り組ませて頂いた行政への感謝はあるのですが、広告告知は自らやることには変わらず「まちづくり・ひとづくり」という大義を掲げているのでその辺もう少し連携を取れないのかなと思うのは事実あります。

私自身は行政との摩擦は感じませんでしたが、他の協調できる団体や潜在的にスポンサーしてくれる企業との連携など、他のイベントでもどうしたら連携できるか?という点で困っていることは多分にあると思います。だから、そうした課題を解決できる組織づくりは今後の課題になってくるのかもしれないし、そうした話を聞いてくれることでチャレンジしやすい環境もできると思います。

幸いにもこの地域はスポーツには寛容な気持ちと取り組みをもっています。だからこそ、様々なアクティビティーを実施できるチャレンジする土壌があるべきだなと思うのです。正直ハードが優先でソフトが追いついていないので、民間からでる理想や手法を形にすること。それが行政の課題ではないかな?っと感じています。

来年度の計画

来年のテーマは「健康運動ファンのストック」です。

正直、これだけの規模の運動を行うのに人数が増えてもコストは大きく変わらないんですよ。主催としては継続するためにも収益化できる状況を作るのはなにも当日だけじゃないです。日頃の活動の中で地域住民の方々に健康意識と行動が伴う活動をどう継続していくか?が大事なポイントになると思うし、「儲けたい」という思考の前に社会や人のためになりたいし、ニーズの中から売上ができるのでそのニーズを満たす活動をどう行うか?そこが大事なポイントです。

理想としては健康提供をする従事者の方々に向けて街や人を良くする健康活動を発信する機会や体験をする機会を作るような機会はできないかなと思います。近年、福山にはフィットネスジムやパーソナルトレーニングジムが増えてきました。

素晴らしいことだと思うんですが、それでもフィットネスに関わるマーケットの小ささはあり、全人口の3〜4%ほどです。そのマーケットを取り合うのではなく「広げる活動」はできないかという話です。

そのためにも様々な角度から健康を考えたり、運動を実践すると得れることなど発信したいという想いができました。

そうした発信する対象者を増やすことができれば、私のように街を憂い、何か活動をしたいと願う方の力になれる機会があると思うんです。だから次は私自身新しいステージに取り組みを行いたいと考えています。その先にそれぞれの目標やニーズに合わせてサービスに触れる機会があればいいのでその最初の一歩をどう企画するか?来年はそこにチャレンジをしてみたいという想いがあります。幸いそのような環境があるし、それが可能な人脈も作れそう。素晴らしいチャレンジができる一年にするために、年内は根回しや土俵作りしっかり取り組んでいきたいと思います。

第一回 福山ハロウィンマラソンを開催して”へ2件のコメント

  1. 相河義和 より:

    ざっと読みですが、たなーさんの思い伝わりまさした。
    小学校で体育の先生してますが、子ども達がする子しない子と運動の二極化の差が大きくなっていたり、健康を自分でプロデュースする力というか気持ちがなかったり。
    56になって、子ども達教えられるのも後しばらく。その後、自身の健康はともかく、運動というものにどう関わっていけるのかと、ふと考えることもあります。
    何かに向かって常にアクション起こしてるたなーさん見ると、俺もがんばらんなんと思います。
    ま、壁は高い方が乗り越えるのが楽しくなるでしょうね(^_-)

    1. runtaner より:

      コメントありがとうございます!子供達に自分が好きなことを想像して企画して実現する力を養うというのもいいかもしれないですね!次回大会ではそうした取り組みもできないかな。教育機関との関わりが少ないのでどうやったらできるか考えてみますね

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